精進してます!コヨーテ・ブログ

羊蹄山、ニセコ、北海道の山々を舞台にした自然を満喫していいます!

岩内岳から雷電山へ

 昨シーズンからお付き合いさせてもらっている、水戸からの女性のお客さんと雷電山に行ってきました。
とにかくこの方、北海道の地名にも詳しく日本全国の山にも大変詳しい。
さらに植物や自然、文化なども大好きなようで、いろいろな事を知っている。
そこで、お話を伺ってみると、本中の一等三角点を歩いているとのこと。
なんと千幾つもある日本の一等三角点の内、すでに九百以上も登っているとか!!
まだ行っていない一等三角点の一つ、雷電山に今日は行ってきました。

P6220076岩内岳山頂w
〈岩内岳山頂から目国内岳と雷電山を望む〉

 雷電山はニセコ連峰が日本海に没する手前、連峰の西の端に位置する標高1211.3mの山。
ニセコ連峰の東側はアンヌプリやイワオヌプリ、五色温泉と何かと人で賑わってっていますが、西側の山々は秘境というのにふさわしい場所。
雷電山の山頂へは、日本海側の朝日温泉側から登るコースと、岩内岳を経由していくつもピークを越えて雷電山に行くコースとがあります。 朝日温泉までの林道が昨年まで崩壊の為閉鎖されておりまだ正式に開通していない事、登山道の草刈りが行われていないとの事から、距離と時間は長くなるが岩内岳を経由していくコースを今回は選びました。

 登山口はニセコいわない国際スキー場の駐車場(標高210m)から入山します。
今はリフトは運行されておらず、冬場に雪上車を一部ゲレンデで運行しているスキー場です。
2合目まではスキー場のゲレンデ脇を登ることになる。 草地にはフランスギクが咲き乱れており、ヌルデの多い植生が回復途中の低木林を歩く。ヤマグワやベニバナイチヤクソウ、タニギキョウ、ウツボグサを眺め、センダイムシクイやアオバトの声を聴きながら歩くことが出来きた。
 2合目から6合目はダケカンバ、ナナカマドの二次林だが、足元にはギンラン、マイヅルソウ、オオアマドコロ、ノビネチドリ、オオタチツボスミレ、ミヤマハンショウヅル、ミヤマアキノキリンソウ、ツクバネソウなどを見ながら歩ける。 またオオバクロモジが所々生えており、時折葉を拝借して清涼感のある香りを楽しめる。
 6号目にはすでに木々に囲まれた、かつてのリフト降り場がある。休憩するならば、6号目から数分の所に『ふりむき坂』があり、そこのほうが眺めも良く解放感が合って気持ちが良いでしょう。 ふりむき坂から上部はシナノキ、トドマツ、ナナカマド、ダケカンバの山地から亜高山の木々が混じる天然の森になる。 オクエゾシシン、サンカヨウ、アクシバ、オオバスノキ、ミヤマガマズミ、コヨウラクツツジ、アカエゾマツなども出てくる。

P6220033ミヤマガマズミw
〈ミヤマガマズミ〉

 『松風の回廊』と看板の出ている尾根上の登山道にはトドマツが林立して、目線にはササがなく、ハイマツが出てくる雰囲気のある場所となる。 7号目からは、周りの木々も低くなるため見晴らしもだいぶ良くなってくる。
この辺りの登山道からは正面には岩内岳、右手にこれから行く雷電山の山波が望まれる。 面白い事に高山帯の植物ハイマツと北海道の平地に多いミズナラが混じっている所も見ることが出来きた。ゴゼンタチバナが目立ち始め、なぜかヒメタケシマランが非常に多登山道を詰めていく。
 8合目以上に来ると、登山道が尾根上の為ガレ場となる。景色を楽しみつつ、足元に注意して登る必要がある。
この辺りになると高山の植物も増え、コケモモ、ミヤマオダマキ、シラネニンジン等が見られ、山気分も盛り上がる。
岩内岳の山頂はガレ場となっている為、非常に見晴らしが良い。
岩内港の上には積丹半島の山々が望まれ、反対側にはニセコ連峰の連なりを見ることが出来る。
右に視線を転ずれば、これから歩く尾根筋とその先の雷電山が見えその先端は日本海へと没している。

P6220081ニセコ連峰と羊蹄山w
〈ニセコ連峰と後方羊蹄山〉

岩内岳山頂から雷電山へは、標高差100m程度のピークを3つ越えていく。
基本、チシマザサの尾根を気持ちよく歩くことになる。 しかし、登山道上には案外いろいろな花が見られ、特ににハクサンボウフウとベニバナイチゴの街道が続いている。 アップダウンの中土壌の水分によって、タチギボウシ、ヒオウギアヤメ、エゾゼンテイカ、シラネアオイ、ツマトリソウ、ツバメオモト、ハイオトギリ、アカモノなど植物の変化が見られる。 
途中に水場もある。

P6220103ツマトリソウw
〈ツマトリソウ〉

雷電山の手前ピーク1175m近くには通称五ツ沼があり、沼や高層湿原帯を歩くことが出来る。
そこにはイワイチョウ、ショウジョウバカマ、ミツバオウレン、ワタスゲ、ミズバショウが見られ、なんと標高1140mにオオバナノエンレイソウを見ることが出来た。 ちょっとビックリしました!

P6220119オオバナノエンレイ
〈オオバナノエンレイソウ〉

そして、クライマックスはこれから!
山頂直下のシラネアオイの群落を通り過ぎると、登山道は山頂南側の雪の吹き溜り斜面が見える所を進む。
そこには、シナノキンバイ、エゾノハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、ミヤマアズマギク、ハクサンチドリ、エゾカンゾウ、チングルマ等
多彩な花々が咲き競う、お花畑になっているのです!

P6220136花畑w

P6220139チングルマw
〈チングルマ〉

お花畑に感動しながら歩いていると、あっと言う間に平らな山頂に到着。
無事にお望みの一等三角点に出合えたお客さんは、今日出会った自然と同じように三角点にも挨拶していました。

P6220146w.jpg
〈一等三角点とともに〉

右手に目国内岳を望みながら、チシマザサの広い稜線を気持ちよく歩いているとアマツバメのつがいに出合い、名残惜しみながらの下山となりました。

ニセコ連峰の中で、最も野性味を色濃く残す雷電山周辺。 
まだまだいろいろな発見があるでしょう。
別の時期に行ってみたいものです。








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  1. 2015/06/23(火) 09:09:58|
  2. 北海道の夏山ガイド
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