精進してます!コヨーテ・ブログ

羊蹄山、ニセコ、北海道の山々を舞台にした自然を満喫していいます!

『ふるさと探訪・植物から気象を読みとる』のガイドをしてきました。 

先日、倶知安町主催の『ふるさと探訪』でガイドしてきました。

長万部町の写万部山(498m)をみんなでワイワイ言いながら歩いてきました。

テーマは『植物から気象を読みとる』でした。

写万部山は内浦湾(太平洋)から6kmの太平洋に面した山です。 

山頂からは内浦湾が一望でき、対面には駒ケ岳が海に浮かんで見えることもあります。

しかし実は、写万部山のある長万部から黒松内にかけた部分は北海道の中で一番くびれた部分であり、日本海からも22kmの距離しか離れていないのです。

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写真 フイリミヤマスミレ

実際に山を歩いてみると、シラネアオイの紫色の花やフギレオオバキスミレの黄色花、アカイタヤやハイイヌガヤなどの多雪地帯に多くみられる植物がみられます。

DSC02408w.jpg
写真 シラネアオイ

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写真 フギレオオバキスミレ

黒松内低地帯から長万部にかけては北西の季節風が通り抜け写万部山にあたって雪を大量に降らせ、その一方で夏は南風に乗って霧が立ち込める気象条件の悪いところなのです。

DSC02436コフタバランw写真 コフタバラン

ところで、黒松内町は日本北限ブナの歌才ブナ林が有名です。

一方で、アカエゾマツの南限は長万部町の茶屋川となっています。

さらに、かつて写万部山の麓から海にかけては300ヘクタールにも及ぶ静狩湿原が広がっていたそうです。

平地にある高層湿原としては日本最南端に位置しており国の天然記念物にも指定されていました。 

今ではその大部分のが酪農の草地となって地域経済を支えています。 

現在は30ヘクタールほどの高層湿原が残っており、高層湿原らしい花々を春に見せてくれます。

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写真 写万部山と内浦湾

写万部山は冬は雪を降らせる季節風が吹き荒れ、夏は太平洋から霧が吹き込む場所。

植物的にも南の要素の杉(植林)が見られたり、多雪を好む植物が見られたりと非常に多くの要素がせめぎ合っている場所だということがわかります。
 
かつて、アイヌの酋長シャクシャインが長万部の国縫川を挟んで和人(松前軍)と戦い敗走しました。 その後、松前家の全北海道支配が進んだそうです。

将来温暖化の波に乗ってブナも黒松内低地帯を乗り越え、北海道を席巻する日が来るかもしれません。

気象、地理、人の生活、歴史が交錯する長万部を眺めながらの下山となりました。

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  1. 2014/05/25(日) 23:01:12|
  2. 登山、トレッキング記録
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